インプラントの誕生

前述したように、インプラントは2世紀から3世紀の間には人間の歴史の中に登場しています。昔から失った歯を人工物でなんとか埋め合わせをしようという治療は非常に多く行われていたようですが、それが近代的な治療として改めて誕生したのは、1910年代です。その後も埋め込むインプラントの形を工夫するなどして様々な改良がおこなわれていたようですが、その後数十年はインプラントの評判は高くありませんでした。やっと現代と同じチタン合金を使ったインプラントが登場するも、それが治療としてしっかりと歯科医達に使われるようになるまでは、また時間がかかり、近代的なインプラントが登場してから、実に70年もの時間を掛けて、インプラントは米国でも広く知れ渡るようになりました。

その後の発展は目まぐるしく、いかに歯と人工の歯が馴染みやすくなるかを研究し、その成果を出しているものも、インプラントを埋め付ける際の治療方法も次第に変わってきています。日本でも90年代広く知れ渡り、2005年には薬事法の許可を受けて臨床用法が始まり、審美的治療の幅も広くなってきています。インプラントは誕生時こそ不遇なものでしたが、今では日々発展を遂げて、世界中の人々に認知されています。